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青い蝶と赤い薔薇



はじめに

それは、寒い嵐の夜だった。

ロマンチックなエピソードで知られる薔薇園は強風にさらされていた。

どこからか、美しい、青い羽の蝶がやって来て、突然の風で、地上にうちつけられた。

彼は起き上がると、弱弱しく、近くの薔薇に、保護を求めて歩いて行ったのだった。


1

“すまない、今夜だけ、君の葉の陰で休ませてもらえないか。

風と雨がひどすぎるんだ.. “ , 青い蝶はいった。

“わかった。君を保護しよう。

“できるだけ近くに来て、私の体から離れないようにするんだよ。”, 赤い薔薇は言った。

青い蝶は、ありがたく思い、頷き、しっかりと薔薇の体を抱きしめたのだった。

薔薇は暴力的な風と雨の中、ずっと立ち続けた。そして、嵐が過ぎ、太陽が訪れた。

青い蝶は起き上がり、嵐が過ぎ去ったことに感謝した。

“ありがとう..”

赤い薔薇にそういった後、彼はショックを受けた。薔薇の茎は、強風で、折れていたのであった。

赤い薔薇は言った.

”大したことではない。

分かるかな?茎が折れてしまった。

私の命は長くない。

最後に、君に会えてよかったよ。”



2

蝶は言葉を失った。

'私の希望は、ただひとつ。よく私が元気なのか、気にかけてくれた、小さな子供が大丈夫かどうかだ。

本当に寒い日だった。もし仮に、その子が咳をするならば、私の朝露を飲むがいい。'

赤い薔薇は弱弱しく、優しい声で言った。

“このあたりで、その子がいないか、探してくる。

ちょっと待っていてくれ。”

青い蝶は飛び、小さな家を見つけた。

それは、薔薇園を管理するための部屋だった。

そこから、蝶は、ベッドで、青ざめて、咳をしている女の子を見たのだった。

彼女が、まさしく、薔薇が言っていた子で、あの嵐の日でさえ、薔薇の様子を見ようと外に出たが、突然倒れたため、ベッドに連れ戻されたのだった。


青い蝶は、急いで戻って来て、彼女について伝えようとしたが、その薔薇は既に、人生を終えていた。

青い蝶は思った。


”我々は、いつか死ぬのだろう。

この、赤い薔薇は、見知らぬ私のために最後の命を使ってくれた。



おそらく、愛というものは、種族を超えて存在するものだろう。

そうやって、愛を誰かに託し続けることで、我々の世界というものは存在し続けるものだろう。

そうならば、同じことを、この子にしよう。”




薔薇に教わったように、彼は朝露を取り、彼女の部屋に入ると、それをまいたのだった。

空気は浄化され、彼女の調子は良くなったように見えた。


3

子供の調子が良くなってきたとを知り、ほかの蝶たちも彼のところにやってきた。

'この子だけの問題ではない', オレンジ色の蝶が言った。

青い蝶は静かに、彼の話を聞いた。



”この辺の子供たちは、みんな何らかの病気にかかっていて、咳をしているんだ。”

”助けてあげたい。”




青い蝶は頷き、言った。

“もし、薔薇の朝露に効果があるのであれば、そうしよう。”


青, オレンジ, 黄色, など、様々な蝶が、朝露をとっては、一斉に羽ばたいたのだった。

蝶たちは、蝶の舞を踊り、朝露をまいたのだった。こう、ささやきながら。

子供たちよ, 子供たちよ..

家に帰ったら、手を洗うんだよ

塩水でうがいをするがいい

ドアを閉めて、ぐっすり眠るがいい

悪魔は外、君はおうち

嵐が過ぎ去るまで



子供たちよ, 子供たちよ..

まるで、粉雪のように、露は優しく降り落ちた。

人々は、何がおきたのか、全くわからなかった。

蝶たちが空に舞った日から、子供たちが咳をするのをやめたのだ。

そして、蝶たちは、役目を果たしては、絶命し、枯葉のように地上に落ちていった。


4

それから、しばらくの時が過ぎた。

小さな女の子が、じょうろをもって、薔薇園に現れた。

彼女は、死んで動かなくなっていた青い蝶を見つけ、悲しそうに拾い上げた。

自分の部屋に帰っては、手を洗った後、その青い蝶を、お気に入りのドライフラワー、まさしく、あの赤い薔薇のそばに置いたのだった。

そして、目を閉じて、しばらく祈りをささげた。

そして、この物語は終わる。



終わり

The usual story version is here

Written & read by RanseRanse for Love Children Animals Over Borders


The inserted sounds have been played by RanseRanse.

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