現在、親からの虐待、暴力といった理由により、もともとの親から離れ、生活を余儀なくされている子供たちが多数います。
アメリカにて、そういった、子供たちの保護活動を行っている職員からコンタクトがあり、
保護した子供たちに、ポジティブなメッセージを送り届けたいというリクエストを受け、お話を書かせていただくことになりました。
子供たちは、たいへん小さいので、あまり、長すぎても困るということから、かなりの短編としています。
彼女とのお話では、そういった、子供たちは、大人たちに大変な不信感を持っているということですので、それを乗り越えていき、幸せをつかんでもらうストーリーにしています。
その日本語版をここに掲載します。
小鳥のマックス
マックスは、小さな巣で過ごしていた。
マックスは、過去の親から、ひどい扱いをうけたあげく、その小さな巣に、引っ越さねばならなかったのだった。
その巣は快適でなければ、清潔でもなかったが、ほかの巣も同じだろうと、もはや、マックスはその巣から出ることはなった。
そういった日々を過ごしていたある日、ジャックという鳥が
嵐を避けるために、数日間の滞在をお願いしたのだった。
ジャックは、渡り鳥で、南アジアに旅をする途中であった。
優しいマックスは、彼女を受け入れて、歓迎しました。
ジャックはかつて一緒に暮らしていた両親とは、
かなり違って見えました。
ジャックは美しくてそして優雅でした。
ジャックは、大変、感謝して、お礼に、ジャックが今まで経験した、たくさんの面白いエピソードをマックスに話しました。
ずっと巣に引きこもっていたマックスにとって、それは大変すばらしいもので、マックスは、お返しに、宝物の銀の指輪を彼女にプレゼントしたのでした。
数日後、嵐が過ぎ去ると、ジャックはマックスに、世界地図をプレゼントして、出発しました。
マックスは、その地図を、みて、彼の世界がなんと小さいことかとわかったのでした。
マックスは決心しました。
「僕も飛び立とう。」
マックスは、その日から、空を飛べるように毎日練習し、そして、彼もまた、巣を飛び出したのでした。
それからしばらくして、不思議な縁で、見知らぬ地で、マックスとジャックは、偶然にも再会しました。
再会を喜んだジャックはマックスを彼女の巣に招待しました。
ジャックは、かつて、自分の子供を失った、悲しい過去があり、マックスのやさしさは、まるで自分の子供のように嬉しかったということでした。
そして、ジャックはマックスを優しく抱きしめたのでした。
それから間もなく、マックスとジャックは新しい家族として、一緒に住み始めました。
そして、何年も後に、マックスが恋人を見つけて結婚しようとしていたとき、ジャックは彼の母親として、結婚式に出席し、そのうち、三人は一緒に幸せな生活を過ごしました。
おしまい